アクションカム(アクションカメラ)があれば、車やバイクなどの走行シーンを動画として残すことができます。
最近のスマートフォンのカメラ機能はとても優秀ですが、車やバイク、ヘルメットなどに固定して撮影するのには不向きです。
走行動画では、強力な手ブレ補正と、外部マイクの取り付け及びマイク設置場所の工夫が重要になります。
残念ながら、スマートフォンでは、それらの対応が難しいと思います。
私も実際に、スマートフォンで走行動画撮影を試してみたことがあるのですが、映像はブレブレで、音は酷いものでした。
走行動画を撮影するなら、やはり、アクションカム(アクションカメラ・ウェアラブルカメラ)は必要だと思います。
アクションカム(DJI Osmo Action)
アクションカムといえば、GoPro シリーズが代名詞的存在ですね。
しかし私は、DJI の Osmo Action(オズモアクション)を使っています。
DJI の Osmo Actionは、とりあえず、お試しとして買ってみたのですが、GoProよりもかなり安いのにもかかわらず、けっして悪いカメラではないと思います。
もちろん、機能的には最新のGoProには敵わないかもしれませんが、個人的には、十分な画質で撮影することができていると思っています。
また、GoProシリーズにありがちな、熱暴走などのトラブルもなく使えています。
もちろん、GoProにもいいところはたくさんありますが、コストパフォマンス的には、Osmo Action が優れているように思います。
中華製の格安アクションカムも、たくさん販売されていますが、他の用途ではわかりませんが、おそらく走行動画には向かないのではないかと思います。
ちなみに、DJIからは、超広角で撮影できる DJI Action 2 Powerコンボ というニューモデルも出ています。
いまのところ、いま私が使っているのは、従来モデルの OSMO Action です。
この従来モデルは、おそらく在庫がなくなり次第、販売が終了しそうです。
GoProを持っている人も、サブ機や2代目のカメラとして、1台購入しておくのもよさそうです。
動画の記録媒体は、マイクロSDカードが主流ですが、家電量販店で購入するとけっこう高いので、アマゾンなどで購入したほうがいいでしょう。
解像度(4K60fps)
動きが少ない(遅い)動画であれば、解像度はフルHD(1920p×1080px)くらいでも十分かもしれませんが、動き(速度)が速い動画の場合、4K(3840×2160)くらいの高解像度で撮影しておいたほうが安心です。
走行動画は動きが速いので、フレームレートも30fpsよりも、60fpsのほうがいいと思います。
車やバイクの走行動画を撮影する場合、ファイルのサイズは少し大きくなってしまいますが、4K/60FPS で撮影しておけば、とりあえず画質に関しては問題ないのではないかと思います。
格安のアクションカムの場合、4K/60FPS の設定ができないことも多いので、格安のアクションカムを購入する前に、解像度の設定は確認しておいたほうがいいと思います。
撮影した動画をどのような用途で使用するのかにもよりますが、編集して YouTube などにアップする予定があるのであれば、撮影だけでも 4K/60FPS にしておいたほうがいいと思います。
編集で画質を落とすことはできても、画質を上げることはできませんので、同じ走行動画は2度と撮れないことを考えると、より良い画質にしておいたほうが後悔が少ないと思います。
いざとなったら書き出しで、フルHD などに画質を落とすことは可能です。
それから、OFF のときと比べて画角が狭くなりますが、手ブレ補正はON にするべきです。
画角も重要ですが、手ブレが酷い動画は、使いものになりません。
音質(マイク)
動画の解像度とともに、気をつけたいのが、動画の音質(マイク)です。
クローズドボディの車や、フルフェイスのヘルメットの中であれば、風切り音は、さほど気にならないかもしれません。
しかし、オープンカーやバイクにアクションカムを設置する場合は、風切り音対策が必要になってきます。
おそらく、どんなアクションカムを使う場合でも、アクションカムの内蔵マイクではなく、外部マイクを使用したほうが、より良い音で撮れたり、効果的な風切り音対策ができると思います。
当たり前ですが、内蔵マイクの場合、カメラを設置する場所の音を直接、拾ってしまいます。
そのため、風切り音対策が難しくなります。
しかし、外部マイクの場合、設置する場所を移動できたり、そもそものマイク性能が良かったりするので、音質は良くなる可能性が高いです。
外部マイクアダプタ
アクションカムで外部マイクを使用する場合、機種にもよりますが、外部マイクを接続するためのマイクアダプタが必要になることが多いです。
DJI の Osmo Action のマイクアダプタは、コンパクトでいいのですが、モノによっては認識しなかったり、ノイズが入るなどの問題もあるみたいです。
私の場合は、始めに
を買ったのですが、使っているうちに、継ぎ目から半分に割れてしまいました。
そのため、2つ目として、
を買ってみました。
こちらのほうが安かったのですが、ケースとの接合部かなり緩く、ノイズが酷くて使い物になりませんでした。
いまは、1つ目のを瞬間接着剤で補修して使用していますが、問題なく使えています。
ただし、アダプタ下部についている Type-Cコネクタは、1.5Aじゃないと給電できないみたいで、どちらも給電はできません。
マイクアダプタがないと、Osmo Action に外部マイクを接続することはできません。
少しくらい高くても、品質のいいパーツが発売されてほしいです。
ちなみに GoProの場合は、メディアモジュラーというものを使用すると、外部マイクやワイヤレスマイクを接続することができるようになります。
外部マイク
走行動画を OSMO Action で使用する際の外部マイクは、3極プラグ(線が2本)のモノラルマイクがおすすめです。
BUFFALO
モトブログ用の外部マイクといえば、
BUFFALO の マイクロフォン ミニクリップ ブラック BSHSM03BK
が超有名です。
このBUFFALOのピンマイクは、とても安価で性能もそれほど良くはないのですが、モトブログ用のマイクとしては、逆に性能が良くないことで、余分な音を拾わないのがいいという意見もあります。
実際にどんな感じで撮れるのかは、安いので、とりあえず試してみるのもありだと思います。
私も何個か買っていて、実際にロードスターにも設置しています。
しかし、以下のような感じで、気になる点はけっこうあります。
・ケーブルが長い
・プラグがストレート
・プラグ部分の色がピンク
もしも、音割れが気になる場合は、
があると調節が可能になります。
AGPTEK
AGPTEKのピンマイクは、BUFFALOのピンマイクよりも全てがコンパクトな作りで、色も全体的にブラックなので良さそうだと思って試してみました。
4極を3極に変換するためのアダプターが、L字だったのでちょうど都合が良かったのですが、このピンマイクは、余計な音まで拾ってしまう感じで、個人的には、これは失敗でした。
また、バイクの走行動画撮影では、音が大きすぎるせいか、音が割れてしまいます。
おそらく、このマイクは、使用する用途が違うのでしょう。
モトブログ用としては、あまりおすすめではないと思います。
audio-technica
数百円のピンマイクよりも少し高いですが、audio-technica モノラルマイクロホン AT9904 はいい感じです。
audio-technica モノラルマイクロホン AT9904は、全体的にかなりのコンパクト設計になっています。
また、3極プラグは始めからL字になっているので、マイクとアクションカムを直で接続できるのもいいところです。
できれば、変換プラグとかアダプタなど、余計なものはなるべく使いたくありません。
接続するものが増えれば増えるほど、ノイズやトラブルの要因になる可能性が増えてしまいます。
さらには、コードが1.2mと短めなので、長すぎるコードの処理に困ることもありません。
音質はクリアで、大きな音でも音割れすることもありません。
もっと高価なマイクはたくさんありますが、そこそこのマイクで試してみたいという場合は、このピンマイクはおすすめです。
まとめ
最近では、多くの人が、YouTubeなどに動画を投稿する時代になりました。
走行動画とか動きが激しい動画でなければ、ipnoneなどのスマートフォンでも、十分な動画が撮れます。
しかし、手ブレ対策や風切り音対策などが必要な、走行動画を撮るのであれば、アクションカムと、それを取り付けるためのマウントは必要だと思います。
そして、外部マイクと、それを接続するためのアダプタやモジュールもあったほうがいいでしょう。
まとめると、走行動画の撮影および編集を行う上で、最低限欠かせないのは、以下の通りです。
・カメラ取付マウント
・外部マイク
・外部マイクアダプタ(モジュール)
・できればパソコン
・編集ソフト
私が始めたYouTubeは、正直まだ、大した動画は作れていませんが、まずは始めてみないことには、いつまでもゼロの状態です。
何事もゼロからイチがいちばん大変です。
始めてしまえば、あとは改善していくことができますが、始めなければ、いつまでもゼロのままです。
走行動画の撮影をしてみたいという人は、まずは、機材を揃えて、とりあえず試してみてはいかがでしょうか。
Osmo Action
GoPro
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