マツダのロードスターが販売されたのは、1989年ですので、もう30年以上も前になります。
ロードスターは、初代NAから、NB、NC、ND…と、およそ10年おきにモデルチェンジが行われ、それぞれ特徴のあるロードスターが販売されてきました。
詳しく知りたい人は、ウィキペディア(Wikipedia)をご覧になっていただきたいと思いますが、ここでは、簡単にロードスターの歴史、生産台数や地域別販売台数についてまとめてみました。
マツダ ロードスターとは
マツダ ロードスターは、1984年頃から企画構想され、約3年間の量産開発を経て1989年2月にワールドプレミアが行われました。
1989年2月のワールドプレミアは、アメリカのシカゴモーターショーでした。
以来、マツダ ロードスターは、「軽量・コンパクト(ライトウェイト)」で「手頃な価格」の、2ドアオープンカーとして、いまだに世界各地で根強い人気を維持しています。
マツダ ロードスターは、海外では、「Mazda MX-5(マツダ・MX-5)」の名称で販売されています。
また、北米では、「Mazda MX-5 Miata(マツダ・MX-5ミアータ)」と呼ばれていて、単にペットネームの「Miata(ミアータ)」と呼ばれことも多いです。
ギネスブック認定&ワールド・カー・オブ・ザ・イヤー
ロードスターは、「世界で最も多く生産された2人乗り小型オープンスポーツカー」として、ギネスブックの認定も受けています。
2000年には生産累計53万1,890台を達成し、「世界で最も多く生産された2人乗り小型オープンスポーツカー」としてギネスブックの認定を受けた。また、2004年の生産累計70万台達成時、2007年1月30日の生産累計80万台達成時、2011年2月4日の生産累計90万台達成時にも記録更新の申請を行い認定されている。そして2016年4月22日にはついに生産累計台数100万台を達成した。
出典:wikipedia
2018年12月末時点のデータですが、マツダによるとロードスターの生産台数は、合計108万9697台です。
100万台を突破したのは、2016年4月のことでした。
また、2016年には、「ワールド・カー・オブ・ザ・イヤー」「ワールド・カー・デザイン・オブ・ザ・イヤー」をダブル受賞しています。(NDロードスター)
生産台数(NA〜ND)
初代NAからNDまでの生産台数は以下のとおりです。(2018年12月末時点)
・初代(NA:1989~1997年)
…43万1506台
・2代目(NB:1997~2005年)
…29万123台
・3代目(NC:2005~2015年)
…23万1632台
・4代目(ND:2015年~)
…13万6436台
やはり、初代NAロードスターの生産台数が圧倒的に多いですね。
モデル末期のNDロードスターは、おそらく20万台に届かないまま、次のモデルに引き継ぐことになりそうです。
ただ、NDロードスターは、人気のモデルでもありますので、次期モデル次第では、中古市場では、高値で取引されることになるかもしれません。
個人的には、10年、20年後には、ND系は、現在のNA系のような存在になるような気もしています。
地域別生産台数
ロードスターの販売台数を地域別でみると、
・アメリカ…45%
・欧州…33%
・日本…18%
・オーストラリア…2%
・その他…2%
となっています。
日本メのーカーであるマツダのロードスターですが、日本国内での販売台数は、18%にとどまっていて、約8割は欧米で販売されています。
日本国内での、NA~NDまでの販売台数は、およそ20万台です。(2018年12月末時点)
NAに乗っておけばよかった…
私が18歳で免許をとったとき、初代NAロードスターは、まだ現役で生産もされていました。
そして、その当時は、スポーツカー市場も元気な時代でした。
トヨタのAE86の生産は終了していましたが、フィアレディZ、スカイライン、シルビア、180SXなどの日産車がとくに元気だったように思います。
それらの日産車と比較してしまうと、NAロードスターは、やはり非力で、その当時の私にとっては、あまり魅力を感じることができませんでした。
そして、パワーに惹かれて、日産のターボ車を選んでしまいました。(それらも楽しかったですが…)
いまにして思えば、NAロードスターに、いちどは乗っておけばよかったと、後悔しています。
その後、パワーの追求をやめてからは、NB、NCと乗ってみて、ロードスターの良さがわかりました。
とくに、使い切れるパワーの1.6L NAエンジンを搭載した、NBロードスターの楽しかった記憶は、いまでも残っています。
2L NAエンジン搭載のNCロードスターにも乗りました。
しかし、オープンの気持ちよさこそ味わえましたが、楽しさでいえば、NBのほうが、ぜんぜん楽しかったです。
そして、長年のブランクの後に、原点回帰したNDロードスターに乗ってみると、1.5L NAエンジンながら、楽しかったNBよりも更に楽しい車になっていることは、すぐに分かりました。
しかも、デザイン的にも、かなりカッコいいです。
おすすめのロードスターは⁉
2021年現在、NDロードスターはモデル末期で、遠からずモデルチェンジを控えています。
NDに乗らないうちにモデルチェンジしてしまったら、たとえ次期モデルがいい車だったとしても、NAに乗らなかったのと同じように、後悔することになると思うので、モデル末期のNDロードスターを買ってよかったと思っています。
私はバイクにも乗りますが、サーキットに持ち込まなければ、全開に出来ないような怒涛のパワーよりも、公道で使い切れるくらいのパワーのようが、普段は楽しく走れるように感じています。
絶対的な速さを求めたら、キリがありませんので、最近では、パワーの追求よりも、軽さやバランスを重視したほうが、楽しめると考えるようになりました。(サーキット走行がメインなら話は別ですが…)
次期ロードスターが、純ガソリンエンジン搭載車なのか、なんらかのEV(ハイブリッド)エンジン搭載車になるのかはわかりません。
もしかしたら、NDロードスターが、最後の純ガソリンエンジン搭載のライトウェイトスポーツになるかもしれません。
クラシカルなロードスターが好みの人は、NAやNB系の中古車を手に入れて、カスタマイズするのもいいと思います。
また、快適で楽しくて、しかもカッコいいロードスターが好みの人は、NDロードスター一択だと個人的には思っています。
また、NDには、リトラクタブルハードトップのロードスターRFという選択肢もあります。
ロードスターは、MT(マニュアル)のほうがより楽しめるのですが、MTが苦手な人には、AT(オートマチック)も選べます。
おわりに
いまの時代の流れからすると、NDまでのロードスターのような車が、いつまでも生産され続けることは、ほぼないと思います。
高額な受注生産であれば、存続も可能かもしれませんが、そうなると「手軽な価格」というロードスターの開発コンセプトのひとつを満たせなくなってしまいます。
そうなると、それはもう、ロードスターではなくなってしまいます。
ロードスターには、多少の不便さを補って余りある楽しさがありますので、購入を検討している人は、ぜひ、お気に入りのロードスターに乗ってみて下さい!
少し待てる人は、次期モデルの発表を待ってから、現行のNDと比較して購入するというのもアリかもしれません。
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