パドルシフトは常に付いていたけど、ずっとAT車にしか乗ってこなかった私ですが、およそ15年ぶりくらいに、MT(マニュアルトランスミッション)のNDロードスターに乗り換えました。
とくに理由はなかったけど、強いて言えば、なんとなく、また乗りたくなったから…
ボディカラーは、思い切って、マツダを象徴するカラーである ソウルレッドプレミアムメタリックを選んでみました。
ソウルレッドプレミアムメタリック は、マツダ車に乗るなら、一度は乗ってみたいカラーでもありますよね。
それに、赤(red・rosso)は、スポーツカーと相性がいいし、最近の私のお気に入りのカラーなのです。
さて、久しぶりにMT車に乗るようになった、率直な感想としては…
マニュアルトランスミッションは面倒⁉
「やっぱり、MT車は、面倒なことも多いかな…」
久しぶりにMT車に乗るにあたって、けっこう面倒なことも多いかな…と、少しは覚悟していたのだけど、実際には、まったくの杞憂に終わりました。
というか、
「やっぱりMT車は面白い!」
という感じで、MT車を選んだことに、まったく後悔はしていません。
もちろん、これまで、いちどもMT車に乗ってこなかった人が、いきなりMT車に乗って、どう感じるのかは分かりません。
しかし、かつてMT車に乗って楽しかったという人は、いまでも楽しめると思います。
しかも、最近のMT車は、6速トランスミッション。
久しぶりにMT車に乗って、なんとなく違和感を感じたのだですが…
その正体はそれでした。
なにしろ、私がMT車に乗っていたころは、5速ミッションが普通だったのだから。
そして…
「6速はいいけど…それで、リバースはどこ???」
となってしまったのですが、NDロードスターのリバースは、イギリス車に多く見られる方式で、シフトノブを押し込んでから1速の方向へ動かすと、リバースギアに入るようになっています。(始めはかなり入りづらい)
こういうことは、知らないと、ちょっと悩んでしまいますよね。
マニュアルトランスミッションは楽しい⁉
MT車に乗る醍醐味は、やはりシフト操作だと思います。
MT車は、搭載されているエンジンが回る範囲内ではあるけど、好きなだけエンジンを回して(引っ張って)、好きなときに、シフトチェンジをして走ることができます。
そんなときは、燃費なんて知ったことではなくなります(笑)
もちろん、AT車のマニュアルモードや、パドルシフトでも、ギアの選択できるけど、やっぱりシフトレバーをクラッチとシンクロさせながら、
コク、コク、…
と丁寧に素早く操作する感覚、
ブゥォーン〜
と回転数を自分で合わせてシフトチェンジする感覚は、パドルシフトでは味わえません。(最近では、オートブリッピングという機構もあるけど…)
日本市場での新車販売の98%がAT車⁉
一般的には、「面倒」と思われるシフト操作も、じつは面白いもので、ときに、意味もなくシフト操作をしてしまうこともあるほど。
もちろん、これは、すべての人に当てはまるわけではなく、運転を移動手段として捉えている人にとって、シフト操作など、まったくもって不要なものかもしれません。
高級車ともなると、もはやシフトレバーすらなく、ボタン操作になっている車もあるくらい。
おそらく、日本の95%くらいの人にとって、マニュアルトランスミッションなんてものは、不要になっている気がします。
実際に、
「近年の日本市場での新車販売の98%がAT車」
というデータもあり、私のような、2%の変わり者を除いて、普通の人は、MT車になんて乗らないのではないでしょうか。
ちなみに、AT車の普及率は、アメリカと日本が高く、欧州は比較的、MT車の比率が高いといわれています。
バイクも車も、欧州車が魅力的な理由は、このあたりも関係していそうです。
快適な移動手段として開発するのか、楽しむための乗り物として開発するのかでは、出来上がるプロダクトは大きく異って当然ですね。
おわりに
絶滅危惧種のMT車に、いま乗らなかったら、この先、乗れる機会は永遠に訪れないかもしれません。
世の中は、EV化や自動運転化へ向けて、まっしぐらに進んでいます。
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この流れは不可逆的で、もはや止まるどころか、ギヤをシフトアップするかのように、加速していくでしょう。
「あれば楽しいけど、なくてもまったく困らないというもの」
というものが、この世にはたくさんあるけど、MT車も、間違いなく、そのひとつです。
しかし、バイクなんかもそうだけど、そういう、無駄を楽しむことが、人生の満足度を引き上げてくれるのではないかと思います。
2022年3月には、残念ながら、あのホンダのS660が、生産を終了することになりました。
⇒ マツダロードスターかホンダS660か⁉【ホンダ S660が22年3月に生産終了】
乗れるチャンスがある人は、ロードスターに限らず、買えるマニュアル車があるうちに、ぜひ、マニュアル車に乗ってみてはいかがでしょうか。
いまは、車を購入するだけでなく、リースやサブスク契約という選択肢もあります。
それほど長距離を乗らない人や、派手にカスタマイズしない人にとっては、おすすめかもしれません。
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